「自炊すれば食費は抑えられる」とよく言われますが、買い物や調理、後片付けにかかる時間まで考えたことはあるでしょうか。
食材費だけ見れば自炊の方が安いのは間違いありません。でも、その時間を仕事や副業に充てていたらいくら稼げていたか、と考え出すと、話は少し変わってきます。
結論から言うと、自炊が節約になるかどうかは、あなたが自分の時間をいくらとみなすか次第です。 食材費だけを比べれば自炊が安いのは事実ですが、時間をコストとして計算に入れると、必ずしも自炊が一番お得とは言えなくなります。
この記事では、自炊にかかる時間を「時間単価」という考え方で数字にして、宅配弁当やコンビニ、外食と比べたときに本当に得なのはどれかを計算していきます。
💡 この記事で分かること
- 自炊の「食材費だけ」のコストと「時間込み」のコストの違い
- 時給を当てはめて計算した、自炊の本当のコスト
- 自炊・宅配弁当・コンビニ・外食を時間込みで比較した結果
- 自分がどちらのタイプか、簡単にチェックできるリスト
結論|自炊が「得」かどうかは、あなたの時給次第
食材費だけを見れば自炊は安い
1食あたりの食材費だけで比較すると、自炊はコンビニ弁当や外食よりも安く済むことが多いです。まとめ買いや作り置きをすれば、さらにコストを下げられます。
「時間」をコストとして計算すると話が変わる
自炊には買い物・調理・後片付けという時間がかかります。この時間を自分の時給に換算して食材費に足すと、見え方がまったく変わってきます。「安いから自炊」という判断は、時間をタダだとみなしている場合にしか成り立ちません。
自炊の「本当のコスト」を計算してみる
自炊のコストを正しく把握するために、食材費と時間を分けて見ていきます。
食材費だけで見た場合の1食あたりのコスト
献立にもよりますが、一人暮らしの夕食を自炊する場合、1食あたりの食材費はおおむね200〜400円程度に収まることが多いです。まとめ買いや冷凍保存を使えば、さらに抑えられます。
買い物・調理・後片付けにかかる時間の目安
帰宅後に自炊をする場合、次のような時間がかかります。
- 買い物:往復と店内での選択も含めて20〜30分
- 調理:メニューによって20〜40分
- 後片付け:食器洗いや片付けで10〜15分
合計すると、1食あたり50分〜1時間半程度かかる計算になります。買い物の頻度を減らしたり、簡単なメニューにすれば時間は短くできますが、ゼロにはなりません。
「時間単価」という考え方とは
「時間単価」とは、その時間を仕事や副業に使っていたら得られたはずの金額を基準に、時間そのものに値段をつける考え方です。自炊にかかる時間を自分の時給で計算し、食材費に足すことで、自炊の本当のコストが見えてきます。
時給を当てはめると自炊はいくらになる?
実際に時給を当てはめて計算してみます。食材費は300円、自炊にかかる時間は1時間とします。
時給1,500円の場合
時間コストは1,500円。食材費300円を足すと、1食あたり1,800円です。
時給2,000円の場合
時間コストは2,000円。食材費300円を足すと、1食あたり2,300円です。
見ての通り、時給が上がるほど自炊のコストは高くなっていきます。副業や残業で時間を使えば稼げる人ほど、自炊の「本当のコスト」は跳ね上がるということです。
なお、この時間コストは「その時間を実際にお金に換えられる場合」の話です。単に休んだりゆっくりしたりする時間であれば、無理に金額換算する必要はありません。
自炊・宅配弁当・コンビニ・外食を「時間込み」で比較
食材費(本体価格)の幅と、かかる時間の幅をもとに、時給1,500円で計算した実質コストの範囲を出しました。
| 選択肢 | 食材費・本体価格 | かかる時間 | 時間コスト込みの実質コスト |
|---|---|---|---|
| 自炊 | 200〜400円 | 50分〜90分 | 1,450〜2,650円 |
| コンビニ弁当 | 500〜700円 | 5〜10分 | 625〜950円 |
| 冷凍宅配弁当 | 550〜900円 | 5分(レンジのみ) | 675〜1,025円 |
| 外食 | 800〜1,200円 | 30〜60分(移動・待ち時間含む) | 1,550〜2,700円 |
※計算式:食材費・本体価格+(かかる時間×時給1,500円÷60分)
時間コストを入れると、自炊が一番安いとは限らないことがはっきり分かります。むしろ、時間がかかる分だけ、自炊は外食に近いコストになってしまうケースもあります。逆にコンビニ弁当や冷凍宅配弁当は、かかる時間が短いぶん、実質コストが安定して低く出ます。
関連記事 宅配弁当と自炊の食費だけの比較は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
自分はどっちタイプ?簡単チェックリスト
以下の項目に多く当てはまるかで、自炊が向いているかどうかの目安になります。
自炊が向いているタイプ
- 料理をすること自体が好き、または苦にならない
- 週末にまとめて作り置きする余裕がある
- 残業や副業がなく、時間に比較的余裕がある
自炊にこだわらなくていいタイプ
- 帰宅時間が遅く、買い物や調理をする気力が残っていない
- 休日は自炊よりも自分の時間を優先したい
- 副業や趣味など、他にやりたいことがある
どちらか一方に偏っていれば判断しやすいですが、両方に当てはまる項目がある場合は、「平日は宅配弁当、休日は自炊」のように使い分けるのも一つの方法です。
関連記事 「そもそも夕食作りがめんどくさい」と感じる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
自炊は本当に節約になる?
食材費だけを見れば自炊の方が安いことが多いです。ただし、買い物・調理・後片付けの時間を時給換算してコストに入れると、自炊が一番安いとは言えなくなるケースがあります。
自炊の時間をお金に換算する意味はある?
その時間を副業や残業など、実際にお金に換えられる人には意味があります。休息やくつろぎに使う時間であれば、無理に換算しなくて構いません。
宅配弁当と自炊、結局どっちがいいの?
食材費だけを重視するなら自炊、時間の余裕も含めて考えるなら宅配弁当が有力です。自分の生活スタイルに合わせて選ぶのが失敗しない考え方です。
忙しい人は自炊をやめるべき?
やめる必要はありませんが、忙しく時間に余裕がない人ほど時間コストが大きくなりやすいため、宅配弁当やコンビニ弁当を組み合わせた方が続けやすくなります。
まとめ|「安さ」だけでなく「時間の使い方」で選ぶ
自炊と時間単価に関するポイントをまとめます。
- 食材費だけで見れば自炊は安いが、時間をコストに入れると話が変わる
- 買い物・調理・後片付けには1食あたり50分〜1時間半程度かかることが多い
- 時給1,500円で計算すると、自炊の実質コストは1,450〜2,650円で、外食に近くなることもある
- 料理が好きな人・時間に余裕がある人は自炊が合っている
- 忙しい人・時間を優先したい人は、宅配弁当やコンビニを組み合わせる方が合理的
「自炊=節約」と決めつけず、自分の時間にどれくらいの価値を置くかで、無理のない夕食スタイルを選んでみてください。
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